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■ 娼囚令嬢
■ 詳細
■ ストーリー
借金のかたとして差し出された名門貴族の令嬢。彼女を待ち受ける運命は……。
主人公が海外の商談先から帰国すると、普段は多忙でほとんど顔を合わせることのない父親が、自分が不在の間に勝手に縁談をまとめてきた。 しかも相手は国内でも有数の古い歴史を持つ貴族の生まれらしいが、現在は没落してバリエール家が借金の肩代わりをしているとのことだった。 さらに驚くことに、すでにこの屋敷に先方のお嬢さんが来ているらしい。 さすがに反論しようとするが、それを遮るように父親が扉に向って声を掛け、女の子を部屋に招き入れてしまう。 そのまま父親の勝手な解釈で話が進み、なにも言えぬままその日の夜を迎えた。 疲れ果て部屋のベッドで横になっていると、ふいに扉がノックされ、応対してみると昼間紹介された女の子が立っていた。 急に自分の部屋に押し掛けてきた理由はなんなのか…やはり婚約など無かったことにしてほしいとでも言う気なんだろうかと思っていると 「あ、あの……夜分遅く、ごめんなさい。その……わ、私を抱いてくださいませんか?」 女の子からの急な提案に面食らってしまう主人公。 しかし所詮、主人公も男である。結局そのまま勢いで体を重ねてしまう。 その翌日、父に呼び出され昨晩の彼女のことを聞かれ戸惑う主人公。 どうやら昨日の出来事は父親の差し金だったらしい。しかも父親は、彼女との間に早く子供を作るように厳命する。 (……いいさ。親父が彼女を孕ませろと言うならお望み通りにしてやる。でも思い通りになぞ、なってやるものか。) その後、部屋を退席し廊下を歩く主人公の背中は、すこぶる楽しそうに見えた。
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