■ 12+(DVD-ROM)
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■ 詳細
■ ストーリー
どこかで見たような世界。 どこかで聞いたような者達。 けれど、誰も知らない物語。
世は混沌と戦乱の時代。 戦う力を持たぬ者達が騎士に縋り、騎士は仕える王にその身を捧げ、王は民の為に己が力を振るう。 それは、アーサーが王位を継いだログレス国もまた同様であった。 先王が亡くなって後、王座は長らく空のままだった。 その隙に乗じ近隣諸国11人の王がかの国を狙おうと企みはじめ、アーサーの即位をきっかけに戦の口火が切られる事となる。 だがアーサーは数多の戦場を駆けめぐり、敵対する全ての王に勝利し、自身を含めた12人の王が頂点に立つ。 先代の血を引き台座から剣を引き抜いたアーサーは、王足り得ると勝利をもって王国中に知らしめた。 そして時代は、平穏へと移り始める。 奪う戦いから育てる戦いへと、国を守るために剣ではなく政治が力を持つ時代へと。 「隣国の姫と結婚をしろ」 アーサーとログレスを導き続けた女魔術師マーリンは、仕える王に対してさえも命令口調でそう告げた。 彼女の数多の助言を受け入れてきたアーサーだったが、今回ばかりは飲めないと頑なに拒む。 だが国の平和を強固なものにするため、どうにか政略結婚を押し進めたいマーリンは、彼がなぜそこまで抵抗するのかを考えた。 導き出された結果は 「女性に慣れてないから怖いのだろう」 というものだった。 一国の王がそんな有様では困ると半ば呆れたマーリンは、この際我が主には人並みの女性経験でも積んでもらおうかと、ある計画を思いつく。 幸いアーサーの周りには、円卓の騎士として名高く、人間的にも十分魅力的な女性達が何人もいた。 あとはほんの一押しさえあれば、艶を帯びる関係に転じる可能性も充分にある。 そしてその一押しが、作為あるもので悪い道理は、どこにもない。 ――なんだか、面白くなりそうだ。 状況をそう動かすのは紛れもなくマーリン自身なのだが、その流れがことのほか興味深くなりそうな事実にほくそ笑んだ。 その笑みがもらたす悲劇と喜劇を知る者は、まだ誰もいない。
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